アキレス腱炎(スポーツ障害・外傷)
アキレス腱炎はオーバーユース症候群の一つで、激しいスポーツや中高年の市民ランナーやウォーキングを行う人に多く発症します。
特に、中高年に発症するものは加齢変化によるアキレス腱の変性が原因で、アキレス腱に繰り返し負荷がかかることで微小断裂を起こし、炎症が起こってきます。
また、偏平足や足に合っていない靴の使用なども原因の一つに挙げられます。
アキレス腱炎は、アキレス腱付着部から約2~6㎝部分に発症し、腫れ・押すと痛む・運動後や朝の歩き始めに痛みが出るなどの症状を訴えます。ひどくなってくると、安静時にも痛みが出るようになります。
アキレス腱のケガには、アキレス腱断裂やアキレス腱周囲炎などもあります。
当院での治療
―アキレス腱に関係する筋肉を緩める―
アキレス腱はふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋:腓腹筋とヒラメ筋)の腱です。ふくらはぎが硬くなっているとアキレス腱にも負担がかかるため、ふくらはぎを緩めていきます。
また、ふくらはぎの拮抗筋(反対の動きをする)すねの筋肉(前脛骨筋など)も緩めていきます。
―足底(足裏)や足先の状態を良くする―
クッションの役割をしている足底が硬くなっていると、動きの中で足を衝いた時の衝撃をまともに受けてしまいます。また、偏平足などによる足のアーチの崩れも同様に足に負担をかけてしまうため、足底の機能を取り戻すことは予防にもつながります。
(関連ブログ:足裏のカンタンな運動~転倒・スポーツ障害予防に~)
また、足裏のアーチを作り出す「ファイテンソラーチ」で足裏を刺激していきます。
―超音波治療器を使って鎮痛効果と治癒促進―
当院にある超音波治療器を使用することで、アキレス腱に直接アプローチができ、鎮痛と治癒の促進の効果があります。
アキレス腱炎を我慢して運動を続けると、痛みがしつこく続き、治りにくい障害でもあります。痛みが出てきたら早めの治療を心掛けていただきたいと思います。足の症状でお悩みでしたら、お気軽にご相談ください。
反り腰と猫背にみられる体型
前回のコラムで反り腰について紹介しましたが、今回は反り腰と猫背にみられる体型を紹介します。
ぜひ、自分の姿勢や体型がどうなっているかチェック
してみてください。
①頭が前にずれている
猫背になると、肩甲骨の位置が外にスライドして両肩が前に
出てくるために、頭の位置が前にずれてきます。
②あごが上がっている
頭の位置が前にずれることで、あごを引くことができず、
上がったように見えます。
③首の後ろがつまる
あごが引けず、その状態で筋肉も硬くなってしまっているため、
ストレートネックの状態になり、あごを引こうとすると首の後ろ
が痛くなります。
④バストが垂れている
猫背になると、肩が前に出てくるため、胸に張りがなくなります。
⑤背中が丸くなっている
日常的に背中が丸くなっているため、背中の筋肉が硬くなり、
正しい姿勢に戻せなくなっています。
⑥下っ腹がポッコリ出ている
おしりの筋肉が弱って骨盤が前に傾いてしまい、下腹部の筋肉
が自然と緩んで骨盤内臓器などが下に下がるためにポッコリ
お腹に見えます。
⑦腰が前に反っている
骨盤が前に傾くことで、腰椎の前弯がきつくなり、腰の筋肉が
緊張して腰を反った姿勢になります。
⑧おしりが垂れている
ハイヒールなどかかとが高い靴を履くことで、おしりの筋肉が
弱くなり、緩んで垂れてきます。
⑨すねや太ももが張っている
ハイヒールなどかかとが高い靴を履くことで、体の重心が
前に移動して、状態が前かがみになってしまい、すねや
太ももの前の筋肉が常に緊張してしまい、張りが出てきます。
いかがでしたか?不良姿勢は肩こりや腰痛に限らず、様々な
症状を引き起こします。特に骨盤の前傾により骨盤内臓器が
下垂すると、お腹周りの血流が悪くなり、冷えやむくみ、代謝
も落ちてしまうため太りやすい体質にもなってきます。
ストレッチや筋肉を鍛えて、不良姿勢の改善・予防にぜひ
取り組んでみてはいかがでしょうか。
また、当院では背骨の調節を行う
セラゼム・マスターV3を設置しています。
猫背・反り腰・フラットバックなどの不良姿勢の改善に効果が
ありますので、お気軽にご相談ください。
新宮町・古賀市の整骨院は、おがわ整骨院
不良姿勢 ~反り腰~
反り腰とは、前回紹介したフラットバックとは逆で、横から見た時に
腰の前弯(前にカーブした状態)がきつくなり、おしりが
出っ張った(出尻)ように見える状態です。
そして、日本人に多い不良姿勢が反り腰+猫背です。
【原因・症状】
この不良姿勢は女性に多く、
・自分で姿勢を正そうとして、腰を反ってしまっている。
・普段から高いヒールの靴を履いている。
・内股で歩いている。 など
こういった生活習慣から、骨盤の前傾を抑えているおしりの
筋肉(大臀筋)や太ももの裏の筋肉(ハムストリングス)が
弱ってしまい、背中の筋肉(脊柱起立筋)や股関節の筋肉
(腸腰筋)、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)などが緊張し、
反り腰を引き起こします。
反り腰は腰にかかる負担が大きく、腰痛はもちろん、坐骨
神経痛や足のしびれなども引き起こします。
また、姿勢も悪くなり猫背になることで、首や肩の痛みや
手のしびれなども引き起こす可能性があります。
反り腰をチェックしてみましょう
【改善・予防法】
硬くなっている筋肉を柔らかくする。(ストレッチする)
・背中(脊柱起立筋)のストレッチ
・股関節(腸腰筋)のストレッチ
・太ももの前(大腿四頭筋)のストレッチ
弱っている筋肉を鍛える。
・大臀筋、ハムストリングスなどの筋力強化
また、当院では背骨の調節を行う
セラゼム・マスターV3を設置しています。
反り腰・猫背などの不良姿勢の改善に効果があります
ので、背中や腰の痛み、不良姿勢でお悩みの方は
お気軽にご相談ください。
新宮町・古賀市の整骨院は、おがわ整骨院
不良姿勢 ~フラットバック(平背)~
フラットバック(平背)とは、背骨を横から見た時に、背中から腰にかけて真っ直ぐに
なっていることを言います。
正常な背骨は、生理的弯曲といって緩やかにS字のカーブ
を描いていますが、日常生活や仕事環境により生理的弯曲
が崩れて腰の前弯(前にカーブしている)が減ったり、消失
することによりフラットバックになってしまいます。
【原因】
・デスクワークで長時間座っている。
・激しい運動などでおしりの筋肉(大臀筋)や太ももの裏の
筋肉(ハムストリングス)が硬くなっている。
・スマートフォンなどを長時間使っている。 など
フラットバックは、腰の前弯がなくなることにより椎間板や
周りの筋肉にかかる負担も大きくなり、腰痛を引き起こし、
椎間板ヘルニアを誘発する可能性もあります。
また、姿勢も悪くなり、背中が丸くなってしまうために肩や
首のコリや痛み・手のしびれなども起こってきます。
フラットバックをチェックしてみましょう
【改善・予防法】
硬くなっている筋肉を柔らかくする。(ストレッチする)
・おしり(大臀筋)のストレッチ
・太ももの裏(ハムストリングス)のストレッチ
弱っている筋肉を強化する。
・腸腰筋、脊柱起立筋などの筋力強化
また、当院では、背骨の調節を行う
セラゼム・マスターV3を設置しています。
フラットバックなどの不良姿勢の改善に効果があります
ので、腰や背中の痛みなどでお悩みの方は、お気軽に
ご相談ください。
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脊柱(背骨)のゆがみ
脊柱(背骨)とは、単一の骨ではなく、椎骨(頸椎、胸椎、腰椎、仙骨、尾骨)が縦につながったもの
を言います。
その脊柱の働きは、
①神経を保護する働き
②身体を支える働き があります。
脊柱は家に例えると『柱』です。『柱』がゆがむことにより、
家の様々なところに異常が出てきます。
身体も同様、脊柱のゆがみが体の不調につながります。
①神経を保護する働き
脳から出ている脊髄という神経の束は、脊柱にある脊柱管という
管の中を通っていて、保護されています。
しかし、事故や転落などにより脊髄が損傷してしまうと、麻痺や
神経症状が出てきます。
また、脊髄から伸びる末梢神経(坐骨神経など)も背骨の
ゆがみで神経症状を呈することもあります。
(例)ストレートネックによる手のしびれ
フラットバックや反り腰などによる足のしびれ など
自律神経も脊髄から広がっており、交感神経は胸髄・腰髄から、
副交感神経は首の付け根(脳幹)・仙髄から全身に広がります。
脊柱のゆがみから自律神経の働きが悪くなり、倦怠感・不眠
症・冷え・便秘や下痢などの自律神経系の症状を
訴えることもあります。
②身体を支える働き
脊柱は横から見ると生理的彎曲というS字を描いています。
これは、身体を支える上で身体にかかる荷重を椎間板と共に
圧力を分散させ、負担を軽減させる働きをしています。
しかし、不良姿勢(猫背・ストレートネック・フラットバックなど)
によってその働きが低下し、肩こりや腰痛のほか、神経症状
を引き起こす可能性もあります。
身体の健康は、背骨から
健康的かつ気持ちよく生活できるように、身体の柱となる背骨
を整えて、様々な症状を改善・予防していきましょう。
当院では、背骨を調節するマシーン
『セラゼム・マスターV3』を設置しています。
皆様の脊椎ケアにお役に立てると思いますので、
お気軽にご利用ください。
詳しくは『セラゼム・マスターV3』をクリック。
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有痛性分裂膝蓋骨 ~膝のお皿の症状~
有痛性分裂膝蓋骨とは、通常、膝蓋骨(膝のお皿)は1つの状態ですが、まれにお皿が
割れたかのように2つに分裂している場合があります。
その状態を「分裂膝蓋骨」と呼び、その中でも痛みがあるものを
「有痛性分裂膝蓋骨(ゆうつうせいぶんれつしつがいこつ)」
と言います。
分裂しているタイプはいろいろありますが、中でも③の上外方が
割れているタイプが多く診られます。
【原因・症状】
分裂のほとんどは、生まれつき持っている「先天性」のもので、
両側に診られることが多いです。しかし、分裂しているから痛み
があるわけではなく、激しいスポーツによって太ももの前の筋肉
(特に外側広筋)に引っ張られたり、事故や転倒によって直接
衝撃が加わったりすることで痛みが誘発されます。
症状は、激しいスポーツを行った時にお皿がズキズキ痛んだり、
お皿を指で押したり、叩いたりした時にズキッと痛みます。
【発症しやすいスポーツ】
バレーボール、バスケットボール、野球、陸上(特に短距離)、
サッカーなど
成長期(10歳代前半)の男子に多く診られます。
【痛みが出てきたら・・・】
運動を中止してアイシングを行いましょう。症状が軽度であれば
安静を保つことで痛みも治まりますが、また激しいスポーツを
開始すると痛みが再発する可能性もあります。積極的に治療を
行い、膝にかかる負担を軽減させていきましょう。
また、予防法として太ももの柔軟性の向上と筋力アップは重要
です。運動前後のウォーミングアップやクーリングダウンは
もちろんのこと、自宅でもお風呂上りにストレッチなどを行う
などセルフケアも積極的に行いましょう。
お困りの点などございましたらお気軽にご相談ください。
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鵞足炎 ~膝下内側の痛み~
鵞足炎(がそくえん)とは、膝下の内側の〇の部分(鵞足)に痛みを感じる症状です。
~鵞足とは~
膝の内側には、ふとももの筋肉の腱が集中しています。中でも、
「縫工筋(ほうこうきん)」「薄筋(はくきん)」
「半腱様筋(はんけんようきん)」の3つの筋肉の腱が
集まった状態が、ガチョウの足に見えることから「鵞足」
と呼ばれています。
鵞足炎の原因は・・・
根本的な原因はオーバーユースによる障害ですが、以下の
要因が大きく影響します。
【スポーツの要因】
・ランニングで後ろに足を蹴りだす時(特に長距離)
・サッカーでボールを蹴る時
・水泳で平泳ぎのキック
・急な切り返しなどをする(バスケットボール、ラグビーなど)
【体の要因】
・X脚
・回内足
【環境要因】
・硬い地面の上を走る(アスファルトなど)
・坂道を走る
・足の内側に荷重がかかるような間違った靴選び など
治療と予防
「運動中に鵞足の部分が痛くなった」
「鵞足の部分を押すと痛い」
「ストレッチをすると痛い」
などの症状が出てきたら、我慢をせずに運動を中止し、
アイシングを行ってください。
当院での治療は、太ももの周りを中心に足の筋肉を緩めて
鵞足にかかっている負担を軽減させ、超音波治療器を用いて
痛みがある局所の鎮痛効果と治癒の促進を促します。
局所の痛みが落ち着いてきたら、内転筋やハムストリングス
など太もも周りのストレッチを行い、柔軟性を高めましょう。
また、回内足などには足の機能を改善する運動などで、
正しい足の使い方やバランス感覚を取り戻しましょう。
鵞足炎はオーバーユースによって起こってきます。
運動の際には、ウォーミングアップとクーリングダウンを
必ず行い、セルフケアを行っていくことでケガの予防に
繋がります。
膝の症状でお悩みでしたらお気軽にご相談ください。
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有痛性外脛骨(スポーツ外傷・障害)
有痛性外脛骨(ゆうつうせいがいけいこつ)とは、
内くるぶしの前下方の突起のところ(舟状骨・外脛骨)に
付着する後脛骨筋の腱が過剰に引っ張ることで炎症が
起こり、痛みが出る障害です。
※外脛骨とは、舟状骨の内側にある過剰骨(普通にはない
余分な骨)で、15~20%の人に存在します。
スポーツ活動が盛んな成長期(10~15歳)
に多く発症します。
原因は・・・
①偏平足、回内足
②捻挫などの外傷
③急激な運動による負担
④繰り返し足にかかる負担 など
捻挫などをきっかけに痛みが発症すると、足がつけないぐらい
ひどく痛む場合もあります。
痛みを取り除いていくことはもちろんですが、リハビリを行う
ことによって足の機能を取り戻し今後の予防に取り組むこと
が大切です。
有痛性外脛骨のリハビリはこちらをご覧ください。
足の症状で気になる点などございましたらお気軽にご相談
下さい。
新宮町・古賀市の整骨院は、おがわ整骨院
バランスシューズで膝のリハビリ
私が膝を痛めてから半年以上が経ち、膝のリハビリを少しずつ進めていると、知人のスポーツトレーナーからのオススメで、
株式会社GLABの
『リアライン・バランスシューズ』
を紹介していただきました。
リアライン(ReaLine)とは、
関節のゆがみを直す(re-aline)ことを意味します。
リアライン・コンセプトは広島国際大学総合リハビリテーション
学部リハビリテーション学科准教授の蒲田和芳准教授の過去
の臨床と研究の結果に基づき、関節の異常なアライメント
(噛み合わせ)やキネマティック(動き)を正常化することで、
関節の不調や痛みの改善が加速されることに基づいて構築
された新しい治療コンセプトです。
踏み切りや着地動作において、膝をまっすぐに曲げることが
できず、膝を内側に向けて膝を曲げる(knee-in)動作は
膝のケガ(前十字靭帯損傷など)や故障のの原因となり、
しかもジャンプ力にもマイナスに作用しますが、
この膝関節用バランスシューズは第4趾列の真下に
バランス軸が配置されており、このバランス軸の習得が
関節のゆがみやねじれを解消し、正しい膝の使い方が
習慣化され、ケガの予防やジャンプ力の向上に繋がります。
トレーニング内容は初級のスクワットやランジなどを行って
いますが、中臀筋や内側広筋を中心にかなり疲労感が
感じられます。弱っているのがよく分かりました・・・
なかなか軸を意識しながらは難しいですね・・・
まずは4週間頑張ってみます!!
新宮町・古賀市の整骨院は、おがわ整骨院
足裏のカンタンな運動 ~転倒・スポーツ障害予防に~
足裏の機能の重要性は前回のコラムで紹介しましたが、今回は、自宅でカンタンにできる足裏の機能を改善する
運動を紹介します。
1.青竹踏み
青竹踏みで足の裏の筋肉を刺激して血行を良くします。
また、鈍っている足裏の感覚も改善されます。
2.ジャンケン体操
足の指で「グー・チョキ・パー」を繰り返します。
※足の指をできるだけ大きく動かしましょう。
3.タオルギャザー
イスに座り、床にバスタオルを敷き、その上に足を乗せます。
足の指でタオルをつかむようにして引き寄せていきます。
※足の指を大きく開いて、5本の指全部でタオルをしっかり
つかみましょう。
4.閉眼片足立ち
立った姿勢で、片足を上げて目を閉じて片足立ちの姿勢を
キープします。
まずは、30秒キープできるようになりましょう。
できるようになっってきたら、少しずつ時間を伸ばしましょう。
※バランスをとる時には、足の指を意識して使いましょう。
※周りに物がないことを確認して、倒れそうな時にすぐに
つかまれるような場所で行いましょう。
5.その他には・・・
・できるだけ裸足で過ごす。
(足が冷える方は5本指ソックスをオススメします。)
・足にあった靴やシューズを選ぶ。
・つま先立ちの運動
・足の指の間を広げるようなストレッチを行う。
など
毎日少しずつでもいいので、継続して行ってみましょう。
外反母趾・内反小趾の予防やリハビリに。
高齢者には・・・
転倒予防や変形性膝関節症をはじめとするロコモティブ
シンドロームの予防やリハビリに。
スポーツ選手には・・・
足関節捻挫、シンスプリント、有痛性外脛骨などの
スポーツによるケガや障害の予防やリハビリに。
地味な運動ですが、毎日の積み重ねが大事になります。
足の機能を改善して、様々な痛みから体を守りましょう。
古賀市・新宮町の整骨院は、おがわ整骨院