有痛性分裂膝蓋骨とは、
通常、膝蓋骨(膝のお皿)は1つの状態ですが、まれにお皿が
割れたかのように2つに分裂している場合があります。
その状態を「分裂膝蓋骨」と呼び、その中でも痛みがあるものを
「有痛性分裂膝蓋骨(ゆうつうせいぶんれつしつがいこつ)」
と言います。
分裂しているタイプはいろいろありますが、中でも③の上外方が
割れているタイプが多く診られます。
【原因・症状】
分裂のほとんどは、生まれつき持っている「先天性」のもので、
両側に診られることが多いです。しかし、分裂しているから痛み
があるわけではなく、激しいスポーツによって太ももの前の筋肉
(特に外側広筋)に引っ張られたり、事故や転倒によって直接
衝撃が加わったりすることで痛みが誘発されます。
症状は、激しいスポーツを行った時にお皿がズキズキ痛んだり、
お皿を指で押したり、叩いたりした時にズキッと痛みます。
【発症しやすいスポーツ】
バレーボール、バスケットボール、野球、陸上(特に短距離)、
サッカーなど
成長期(10歳代前半)の男子に多く診られます。
【痛みが出てきたら・・・】
運動を中止してアイシングを行いましょう。症状が軽度であれば
安静を保つことで痛みも治まりますが、また激しいスポーツを
開始すると痛みが再発する可能性もあります。積極的に治療を
行い、膝にかかる負担を軽減させていきましょう。
また、予防法として太ももの柔軟性の向上と筋力アップは重要
です。運動前後のウォーミングアップやクーリングダウンは
もちろんのこと、自宅でもお風呂上りにストレッチなどを行う
などセルフケアも積極的に行いましょう。
お困りの点などございましたらお気軽にご相談ください。
新宮町・古賀市の整骨院は、おがわ整骨院
2015.04.13