おがわ整骨院 整骨院コラム

2015.02.12

セーバー病 ~成長期のかかとの痛み~

成長期のスポーツ選手は様々なところに痛みが現れますが、

今回は、「セーバー病(シーバー病・踵骨骨端炎)」

というかかとの痛みについて紹介します。

セーバー病とは・・・

スポーツなどでのジャンプやダッシュなどの急激な力がかかとに

加わることで、アキレス腱付着部に強い痛みが生じます。

かかとの骨が成長途中である10歳前後の成長期の子ども

に多くみられます。

成長期の子どものかかと

成長期の子どものかかとはまだ十分にできあがっていません。



骨端線部分は軟骨組織でできており、かかとの先端にある

骨端核にアキレス腱が付着しています。

かかとに加わる様々な力



①アキレス腱の牽引
ジャンプしたり走ったりすることでふくらはぎを使うことで、
ふくらはぎから繋がるアキレス腱がかかとを引っ張ってしまう。

②足底腱膜(土踏まずの筋肉)の牽引
足底腱膜はジャンプや走りでの着地の時にクッションの
役割を果たすため、かかとには繰り返し牽引力が加わります。

③繰り返しかかとに加わる衝撃
様々な動きの中でかかとには大なり小なり衝撃が加わります。

症状は・・・

成長期の子どものかかとは成長途中で、スポーツなどによって

繰り返し強い力が加わるため、炎症や軟骨の骨折などが

起こります。

激しい運動をした後に痛みが出る。
・腫れや熱感がある。当たったりすると痛い。
アキレス腱を伸ばそうとすると、かかとに痛みが出る。
痛みから避けようとして、歩くときにつま先立ちになる。
・かかとの骨が出てくる。
・重症化すると骨の中の血管が切れて、無腐性壊死となって、
 骨の一部が壊死してしまう。


セーバー病には、このような症状が診られますが、重症化

させないためにもかかとに痛みを感じたらすぐに治療される

ことをオススメします。

セーバー病もオスグッド病と同様、オーバーユースによる

障害とも言えます。

痛みが軽いうちに治療・リハビリ・ストレッチを行っていけば、

スポーツ活動への復帰も十分可能ですので、お気軽にご相談

下さい。


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