前回のコラムに引き続き、以下の質問にお答えします。
Q5 放っておいても治りますか?
Q6 どのような治療をしますか?
Q7 自宅でできることはありませんか?
Q5 放っておいても治りますか?
A 基本的には自然に治りますが、症状改善のためには治療が必要です。
治癒に至るまでに長期の時間を要します。その間の強い痛みや拘縮はとてもつらいものです。また、「いつ治るのだろう・・・」と不安にもなります。
毎日のつらい痛みを軽減させるため、少しでも早く治すための治療やリハビリは大事になります。
Q6 どのような治療をしますか?
A 痛みや拘縮の程度によって、温熱治療、電気治療、手技、リハビリを行っていきます。
痛みが強い時期は患部を温めたり、中周波の電気を当てて筋肉の血行を良くしたり、緩めたりしていきます。そして、手技で関節周りを緩め、動かせる場所(特に肩甲骨)を動かしていきます。この段階では、無理に肩関節を動かしたりはしません。
痛みが落ち着いてくると、次は拘縮を取り除いていくリハビリを行います。急に関節の可動域が広がることはありませんが、可動域が1~2°変わるだけでも日常生活動作は少し楽になります。また、自宅でもカンタンにできるリハビリ:コッドマン体操(振り子体操)の指導も行っています。
Q7 自宅でできることはありませんか?
A 肩を温めたり、積極的にリハビリを行ってください。ただし、痛みが強い時は無理にリハビリをしないようにしましょう。
・肩を温める
肩が冷えてしまうと筋肉も硬くなり、痛みを強く感じたり、動きも悪くなってしまいます。ゆっくりお風呂に入ったり、貼るカイロなど使うといいでしょう。
また、寝ている時のズキズキした夜間痛は、体温も下がっていて痛みを強く感じてしまいます。貼るカイロは低温やけどにもなりかねませんので、パジャマの中に1枚タオルを入れて重ね着のようにしてあげるといいでしょう。
・リハビリを行う
動かしたくても固まって動かせない拘縮を取り除くことが大事になります。その拘縮を取り除くための可動域訓練としてコッドマン体操(振り子体操)を行いましょう。
コッドマン体操のやり方はこちらをクリック
また、拘縮とともに肩甲骨の動きも悪くなってしまいます。肩甲骨を動かす運動やストレッチも一緒に行いましょう。
いかがだったでしょうか?四十肩・五十肩は原因がはっきりしないために不安になる方もいらっしゃると思います。よって、病態や治癒までの期間や過程を知ることは大事です。
原因がわからない肩の痛みがあれば、お気軽にご相談ください。
Q1 四十肩・五十肩とは?
Q2 どうして起こるんですか?
Q3 どういった症状が出ますか?
Q4 どのくらいの期間で治りますか?
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四十肩・五十肩Q&A
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2014.11.13