前回のコラムでは「腰椎分離症」について紹介しましたが、今回は分離症予防と太ももの裏の筋肉(ハムストリングス)の柔軟性を高めるストレッチ「ジャックナイフストレッチ」を紹介します。
ジャックナイフストレッチとは??
膝を伸ばす時には太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)が収縮しますが、同時に拮抗筋(収縮する反対の筋肉)である太ももの裏(ハムストリングス)が緩まないと膝を伸ばすことができません。そのため、膝を曲げ伸ばしする時には拮抗筋が緩む仕組みになっています。これを「相反抑制反射」と言います。
ジャックナイフストレッチでは、この「相反抑制反射」を利用して、ハムストリングスを効率よくストレッチすることが可能で、太ももの裏の柔軟性を高めることで腰にかかる負担を軽減でき、分離症予防にも効果的です。
実際にやってみよう!!
①肩幅に足を広げてしゃがみ、太ももの前と胸をつけた体勢になります。
②かかとを持ち、太ももの前と胸が離れないようにゆっくり膝を伸ばしていきます。
③これ以上伸びないところで10秒間キープします。
④膝を曲げて①の状態に戻ります。
①~④の動作を毎日2回(できれば朝晩)を3~5セット行いましょう。
≪注意≫
・ストレッチ中は、ゆっくり呼吸をしながらリラックスして行いましょう。
・しゃがんだ時にかかとがつかない場合は浮かせたままでも構いません。
・動作に慣れないうちはセット数を3セット程度行い、最低でも1日1回は行うようにしましょう。
こんな方にはオススメ!!
・体が硬い(立位で前屈した時に手が床につかない)
・腰椎分離症で悩まされているスポーツ選手
・腰痛で悩まされている など
このストレッチは自宅でカンタンにできますし、太ももの裏の柔軟性を高めることで腰痛予防にもつながります。ぜひ、行ってみてください。
>お問い合わせフォームはこちらをクリック
2014.11.04