おがわ整骨院 整骨院コラム

2014.10.31

腰椎分離症 ~成長期の腰の痛み~


 成長期のスポーツ選手に診られる「腰椎分離症」について紹介します。

腰椎分離症とは??

 腰椎は下の図のように「椎体」と「椎弓」で構成されています。



 野球やバレーボール、サッカーなど体幹を繰り返し前後屈や回旋させるスポーツに多く診られ、繰り返し動作を行うことで椎弓部分に過度のストレスがかかることにより疲労骨折が起こってしまうことを腰椎分離症と呼びます。



 好発部位は、第5腰椎(L5)に多く発症し(約90%)、好発年齢は13~14歳をピークに圧倒的に男子の発症が多くなっています。

症状は??

 運動中の痛みが主ですが、特に後ろに反った時や捻った時に痛みが強くなります。中には、神経が圧迫されて足にしびれや神経痛を伴うこともあります。

治療と予防

 分離症はオーバーユースによる疲労骨折です。過度の運動は筋疲労を起こし、筋肉を硬くしてしまいます。特に腰の症状は、足や骨盤周りの筋肉が硬くなった結果、痛みを引き起こしてしまうこともあります。よって、下肢の筋肉を緩めることは重要なポイントになります。

 また、体の柔軟性の低下も腰に負担をかけてしまいます。特に太ももの裏の筋肉(ハムストリングス)の硬さは分離症のリスクを高めてしまいます。

 そして、もう一点重要になるのが体幹の強さ(特に腹筋)です。近年、体幹トレーニングなどが注目されていますが、体幹トレーニングを行い、腹横筋や腹斜筋などのインナーマッスルを鍛えることで腹圧が上がり、自家製のコルセットとして腰に働きかけ、腰椎の弯曲が保たれて腰にかかる負担が軽減します。

 予防のポイントは、ジャックナイフストレッチなどの太ももの裏のストレッチを始め、股関節~下肢のストレッチと体幹トレーニングなどの体幹の強化です。姿勢矯正体操もオススメします。

 当院では、腰痛に対するストレッチやトレーニングなどのアドバイスも行っていますので、お悩みの点がございましたらお気軽にご相談ください。


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