棘下筋
棘上筋とともに棘下筋も肩関節を安定させる筋肉です。
起始:肩甲骨の棘下窩
停止:上腕骨の大結節
支配神経:肩甲上神経(C5~C6)
働き:肩関節の外旋・伸展
症状
野球の投球動作において、ボールをリリースしてフォロースルーに至る時には、ボールを投げた方向に行こうとする上腕骨を引きとめるように腱板は収縮します。よって、棘上筋と棘下筋には腕が引っ張られることによる腱板を伸ばそうとする力と、その腕を引き留めようとする腱板の収縮力が働き、繰り返しの投球動作によってストレスが腱板に溜まって疲労を起こします。
特に棘下筋は「消耗する筋肉」であり、疲労が溜まり続けることで筋肉が硬くなり、委縮していきます。背中から棘下筋の左右差を確認して、投球動作側(利き腕)の筋肉がへこんで見えると委縮していると言えます。
棘下筋の委縮により、肩の安定性が低下し、さらに投げ続けることにより野球肩の原因にもなります。
棘下筋の症状は投球動作に限らず、バレーボールのスパイクやテニスのスマッシュなど様々なスポーツでのスイング動作でも十分起こる可能性はあります。
症状のまとめ
投球動作・スイング動作の繰り返し ➔ 筋肉が消耗して委縮する ➔ 肩関節の安定性低下 ➔ 野球肩などの肩に痛み出現
新宮町・古賀市の整骨院は、おがわ整骨院
2014.10.22